こんにちは。Cellvioです。
国民一人につき10万円を支給する特別定額給付金をマイナンバーカードを持っている事もあり、オンライン申請してみました。
ネットとかでは「オンライン申請の方が早く給付されるから是非!」みたいな雰囲気が漂っていますが、実態を知ると驚愕の真実が。
オンライン申請による給付までの流れは
1.オンライン申請する。
2.チェック機能は無い為そのまま受け付ける。
3.入力されたデータ及びアップロードされたデータがそのまま申請者の住所地の市区町村へ送信される。
4.受信した市区町村の担当者が「目視」で世帯情報やアップロードされたデータを確認して各金融機関への支出命令書を作成する。
5.各世帯に金額が支給されて終了。
既に複数回申請出来るなんてニュースもあり、システムがガバガバなんですが。
何故オンライン申請なのに「目視」による確認が必要なのか。
受信したデータは「世帯主」のみで、実際の世帯情報は各市区町村の住民基本台帳システムのみにしか無いので、同一住所地に「親世帯」と「息子世帯」が別々に世帯登録をしているのに、それを認識していない世帯が一度に全員分の世帯員名を記入して申請する場合があるのです。
例えば「息子世帯(4名)」の世帯主が申請して「親世帯(2名)」の名前を入れても、市区町村の担当者は「息子世帯(4名)」のみの支給額決定しかしません。
特別定額給付金給付決定通知書が送られる時、「息子世帯(4名)」分の400,000円しか振り込まれません。
「親世帯(2名)」の200,000円は未申請状態となります。
そして市区町村の担当者へ怒りの抗議電話が来るというオチが想像出来ます。
オンライン申請とは「受付」をするだけで、その後の処理はこんなアナログな処理をしているのです。
せめて各市区町村の住民基本台帳システムに照合をかけて指定金融機関への支出命令書を作成出来るくらいまで処理出来るもんじゃないのでしょうか?
各市区町村独自の住民基本台帳システムな為に、調整を行う時間もお金も無い状態でこの緊急性を要する処理を総務省が押し付けてきて、すごく迷惑な話になってますよね。
しかもマイナンバーカードの普及率って14.9%だそうで、この為に財政が厳しい市区町村は予算投入なんぞ出来ませんわね。
国はオンライン申請を推奨して各市区町村では郵送申請を推奨しているという「いびつ」な状態で、国の偉い人達は現場を知らないんだなぁと呆れるばかり。
下手するとオンライン申請の方が支給されるの遅くなりそうですね。
郵便申請でも「給付を希望しない」のチェック項目にチェックが入っていたら「本当に希望しないのか担当者が確認する」のだそうです。
もうめちゃくちゃ非効率極まりない。
何か全てがチグハグで無駄しかない。
制度全体をデザインしたり管理したりする必要があるのに、公務員に3年前後毎の異動があったら誰も前例踏襲して新しいことや改善など取り組めないわ。
皆さんはもう特別定額給付金の申請しましたか?
まだの方は郵送申請した方が早く給付されそうですよ?
まぁコピーしたりポストに投函したりするのがメンドクサイですけどね。
それにしてもこの10万円は何に使用すると経済が回るのでしょうか。
それを誘導するような情報がネットやメディアにそのうち流れるような気がします。